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広告業界で働く私が考える、周りから優秀と言われる広告マンのたった2つの特徴


広告業界で働いている人って、なんとなく優秀な人が多いイメージがありませんか?
 
コミュ力抜群でクリエイティブ。異性にもモテて友達もたくさん。
バリバリ働いた後で合コンに繰り出してインスタにリア充写真を上げまくり。
みたいな人を想像するかもしれません。
 
たしかにそういった人もいますが、周りから優秀と言われる人の本質はこのような部分ではないと考えています。
(上にあげているようないわゆるTHE広告マンの人たちの中にも、当然ながら優秀な人もいればそうでない人もいます。)
 
では周りから一目置かれる広告マンとはどんな人間なのか?実際に私が広告業界で働く中で感じた特徴をあげていきましょう。
 
頭の回転が早い、資料作りがうまい、話がうまい、などももちろん大切なのですが、広告業界で働く上で特に重要なのではないか、と思われる特徴を2つだけピックアップしてみました。
 
分かりやすいので主に代理店レイヤーの方(特に営業)を想像しながら書いていますが、それ以外のレイヤーの方にも当てはまると思っています。 
※あくまで私の経験則&主観になります。
  

常にゴールからの逆算思考

ご存知の通り、広告会社は基本的にメーカーなどのクライアント企業からの売上で収益をあげています。そしてその売上は、クライアントが抱えるマーケティング課題の解決への対価として支払われるものです。
 
このことは、一見当たり前のことですが普段の業務をしながら意識できている人は意外と少ない気がしています。
 
というのも、大量の業務に追われて目の前のタスク処理に手一杯になってしまったり、諸々の事情で目を瞑らなければならないなど、課題と正面きって向き合うには意外とハードルがあるからです。
 
これは極論ですが、クライアントの宣伝部などの担当者が言うことをそのまま実行したり、担当者を説得さえできてしまえば、仕事を受注することができてしまうのです。
そう、短期的には。
 
担当者は、担当者なりにこんな施策をやりたい、という思いを持っていて、それを広告会社(の主に営業)にオリエンという形で伝えます。
認知を獲得したいので、こんなタレントを使ったCMがやりたい!あとはネットでバズる動画を作りたい!最近流行りのラップを取り入れてみたらどうか?Yutuberとか使ってみたらいいんじゃない?などなど。
 
広告会社の役割は「クライアント企業のマーケティング課題を解決すること」。
クライアントの担当者から「こんなことがやりたいからそのために予算をいくら用意するよ。」と言われたとしても、できる広告マンはそれを鵜呑みにしてはいけないのです。それは営業でもプランナーでもデザイナーでもプロダクションでも同じことです。
 
もしあなたが医者だとして、病院にきた患者さんが「お腹がすごく痛いんだ。たぶん盲腸だと思う」と言われて、「はいそうですか、では盲腸の手術をしましょうね」と言う人はいないはずです。
 
また、クリエイティブチームが「マーケティング課題」よりも「その施策がイケてるかどうか」に主眼を置いてしまうのもあるあるですね。
 
もちろん、「イケてる施策」というのは”新規性があり話題になりやすい”ということなので、悪いわけではないのです。ただ、やはりここでも「マーケティング課題を解決できているか」をとにかく何よりも優先し、常に念頭に置いて施策を設計しなければならないのです。
 
きちんと長期的な目線に立ち、クライアント企業が抱える課題を明確化した上で、「その課題を解決するためには、どんな施策をどんなターゲットに向けて、どんな時系列で打ち出していけばいいのか」を設計した上で提案するべきなのです。
(当たり前のことですが、これが意外と難しい。) 
 
このような思考が自然とできていればクライアントからも信頼され、単なる御用聞きではなく、困った時に頼れる相談役としての地位を確立できるでしょう。
 
いくらプレゼンが上手く、クリエイティブな発想ができたとしても、これができていなければ価値はないのです。
 
コンサル系の本ですが、以下の書籍は読むと参考になると思います。 

 

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 
論点思考

論点思考

 

段取りが抜群に上手い

できる広告マンはとにかく段取りが上手いです。
というか、段取りができないと致命的に仕事ができないとみなされます。
 
広告の仕事はとにかく納期まで時間が限られていることが多く、内容も毎回違うため、無駄なことをしている暇はありません。
関わるメンバーも案件ごとに異なりますし、みんな忙しい人たちばかりです。(特に優秀な人ほど)
 
さらに案件の内容も規模が大きめなものであれば、新商品の発売に合わせてタレント起用のCMを作って、それに合わせてWEBページも作って、若者向けにLINEスタンプ作って、プレス向けのPRイベントもやりましょう。合計◯◯億円かけて。
みたいな感じで、ジャンルが全く異なる施策を、同じ方向を向きながら、時間の限られた中で推し進めていく必要があるのです。
 
当然、進行が破綻しないよう、各施策ごとに全体スケジュールは営業やプロデューサーが引きますが、進めていくなかで進行が遅れる部分も当然でてきますし、スケジュールには落とし込まれない、時間単位での段取りも重要になってきます。
 
基本的にクライアントが施策の提案内容について一発OKを出してくれることはほとんどないので、再提案の準備や修正の時間のためのバッファを見ておく必要がありますし、そのためにスタッフのリソースを抑えておく必要もあります。
 
事前にスタッフのリソースを抑えておかないと、
 
営業「これ明後日までに再提案しないといけないから、企画考え直してもらってもいい?」
 
クリエイティブスタッフ「え、今日も明日も終日ロケで埋まってますし、深夜も他の作業しなきゃなんで無理ですよ…。」
 
みたいなことにもなりかねません。(あー恐ろしい。)
 
こういった仕切りは営業やプロデューサーの役割ですが、デザイナーやプランナーなどのクリエイティブチーム側もそうしたことを考慮した上でコミュニケーションがとれると、案件がスムーズに進みますし、何よりあとあと自分たちの首を締めなくて済みます。関わるメンバー全員が気持ちよく仕事を進めることができるのです。
 
段取り本だと、このあたりが参考になるかと。
 
段取り力

段取り力

 
トヨタの段取り

トヨタの段取り

 

終わりに

これまで書いてきたように、ぼくが考える優秀な広告マンとは、「常にゴールから逆算し、ゴールに向けて細かく密な段取りを臨機応変にできる人」です。
こんな人なら、ぜひまた次も一緒に仕事をしてみたいと思えます。
 
上記のような特徴はもちろん広告業界以外でも必須になってくるものだと思いますし、心がけ一つで改善していけるものだと思うので、ぜひ日頃の業務から心がけてもらえればと思います。
 
僕自身もまだまだなので、精進していきたいと思っています。 

 

ある広告人の告白[新版]

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